漢字の読み書きにつまずく子どもへの指導

週末は、大阪医科薬科大学LDセンター主催の講演会をWebで視聴しました。テーマは、

漢字の読み書きにつまずく子どもへの指導」。当院でも、漢字を書けない、を主訴の一つとして、受診している方が数名いらっしゃいます (しっかり困り事を聞き取れて折らずもっといらっしゃる可能性もあります)。

漢字は形も難しいし、読み方も、音読みと、訓読みがあって難しいですよね。また、同じ音の漢字が複数あったりします (例. 希, 気, 機, 木はいずれも「き」よ読める)。

これまでは、ふりがなをふってもらう配慮や適応となりそうな子 (眼球運動、視知覚認知に問題がありそう)にはビジョントレで対応していましたが、基本的なアプローチ方法がなかなか分かりませんでした(本もたくさんあり過ぎてどれがよいのか選びきれない)

漢字の読み書きつまずく子は大まかに「発達性読み書き障害」「書字障害」「多動・注意欠如症 (ADHD)」の3つに分けられ、オーバーラップする場合もあります。まずはアセンメントの仕方と、その結果で推測されたタイプ毎のアプローチが解説されました。

小学校4年生時の、アセンスメントで、普通学級で漢字の習得が基準以下のお子様が10%いたのは衝撃的でした。また、小学校高学年のアセスメントとアプローチについても解説されましたが、高学年では、得点は標準範囲内であるものの、特徴的な間違いをする子が少なくないというのが印象的でした。高学年になると、漢字が書くよりも、読みができるように、ということが強調されていました (文部科学省の指導要領?にも記載されています)。

約3時間の講義でしたが、通院しているお子様の役にたてるかもと思うとワクワクが止まりませんでした。すぐにうまくいくとは限りませんが、講演で紹介された本や資料は入手し、積極的にでも楽しく学ぶと言うことを忘れないよう、ご家族と一緒に伴走していきたいなと思います。