【学会メモ】作業療法士の先生の感覚調整障害へのアプローチについて

学会メモでは、各種学会のオンデマンド配信でとても有用だった内容を紹介しております。今回は、日本児童精神青年医学会より。長崎大学作業療法士の岩永先生の講演がとても面白かったので、演者の先生の迷惑にならなさそうな範囲で共有させていただきます。あくまでも私のメモの共有なので、内容の正確性は保証できません🙏メモなので出典は提示しておりません🙏論文を読んだら紹介させていただきます

 

自閉スペクトラム症は時間分解能が高い可能性がある (症例報告)

(解説)  左右の手に左→右の順に時間差で刺激を与えていく。時間差をだんだん狭めていく。定型発達者よりもASD者の方が、時間差が短くなっても左が先であることを認識できている

聴覚過敏のある方。イヤーマフの装着により何も介入しない場合と比較し行動異常は 有意に減少 

 ノイズキャンセリングヘッドフォンでは差はなし

前庭感覚はうまく訓練すれば改善する

  前庭感覚過敏の改善→触覚過敏改善することある

✎ 触覚過敏:自分から触るのはOKだが、他者から触られるのは×の場合

 歯磨きをされるのは苦手でも、自分で歯磨きをもたせ、それを大人が動かすこと

 で対応できることもある=能動的感覚体験

呼んでもふりむかないは、低年齢の知的障害を伴う自閉症児に多い

 体性感覚刺激をいれたコミュニケーションが有用

 名前を呼ぶだけではなく、感覚刺激を入れながら呼ぶと反応が良くなる

 触った状態 (触覚刺激)< 手をもってブラブラ (固有刺激条件)< ブランコで揺らしながら (前庭刺激条件)

 知能関係なく本人にとってわかりやすい刺激だから

強度行動障害のある人は低登録・感覚探求 (= 鈍感) が問題

   ケガをしても気付かない、脱水状態に気付かない

 周囲が気をつける

 身体感覚よりも外的条件を 気温、体温、天気など

 

他にも有用な情報がたくさんあり勉強になりました。作用療法士さんは発達支援の療育には欠かせませんね。でも、児童発達支援に関わる作業療法士さんは全体の3%程度で

地域差もあるようです。