新しい検査を導入しました 【百日咳迅速検査】

今日から7月ですね。今年ももう半分が過ぎてしまいました。この半年で何ができたかを考えると焦りが出てきますが、立ち止まらずに進むことが大事と自分に言い聞かせています。

 

今回は、当院に新しく加わった検査を紹介します。

百日咳の抗原(迅速)検査がです。

 

百日咳とは、百日咳菌の産生する毒素により咳が長く続き、発作性の咳き込みにより睡眠障害や嘔吐をみとめる病気です。特に、生後6ヶ月未満の児に重症化のリスクが高く、約25%に無呼吸発作をみとめます。そのため、入院加療を要することが少なくなく、死に至る場合もあります。また、児童・生徒でも、強い咳嗽により、長期間の欠席を要する場合があります。

 

これまで抗体検査 (血液検査)やLAMP法 (遺伝子検査)でしか確定診断の方法がなく。、結果が出るまでに、1週間ほどを要しておりました。

今回の検査により、15分で結果が判明します。早速1名、百日咳と診断した乳児の方がいらっしゃいました。ただし、感度はLAMP法より落ちることについては留意する必要があります。

 

乳児や学童 (幼児は4種混合ワクチンを接種していれば可能性は低い)で乾いた咳 (痰のからまない咳)が長く続く場合には検査を検討していきたいと思います。

 

百日咳に関連する過去記事です

 

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