新型コロナワクチン~子どもならびに子どもと接する成人への接種について 【日本小児科学会より】

昨日、日本小児科学会のHP上で、新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~が公開されました。

新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

簡潔にまとめたものを共有させていただきたいと思います。私もおおむね同じ考えではあります。

 

【背景】

・国外での小児 (12~15歳) を対象とした接種経験等をもとに、わが国でも12歳以上の小児へのワクチン接種が承認され、2021年6月1日から適用となりました (2021年6月17日現在では、ファイザー社製のみです).

・これまで、若年者の方が高齢者より接種後に発熱、全身倦怠感、頭痛等の全身反応を認める割合が高いことが明らかになっています。

【成人への接種について】

子どもへの感染源の多くは周りにいる成人であることから、子どもを感染から守るためには、周囲の成人が免疫を獲得することが重要です

・特に、子どもと接する業務に関わる成人は、保育所, 幼稚園, 学校, 放課後デイ, 学習塾など、職種・勤務形態を問わずワクチンを接種することが重要と考えます。

 

【子どもへの接種について】

1.重篤な基礎疾患のある子どもへの接種について

接種のメリット

国外では、神経疾患、慢性呼吸器疾患および免疫不全症を有する子どもの新型コロナウイルス感染例における、重症化が報告されています。ワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症の発症ならびに重症化の予防が期待できます。

副反応について

思春期の子ども達、若年成人では接種部位の疼痛出現頻度は約90%と高く、接種後、特に2回目接種後に発熱、全身倦怠感、頭痛等の全身反応が起こる頻度も高いことが示されています(例:37.5℃以上の発熱は20代で約50%、50代で約30%、70代で約10%)

 

以上より、当たり前ですが、ワクチン接種を検討する際には本人および養育者に十分な接種前の説明と接種後の健康観察が必要です。

 

2.健康な子どもへの接種について

12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種は意義があります。理由は、1) 小児例の多くは軽症ですが、まれながら重症化することがある 、2) 同居する高齢者の方がいる場合には感染を広げる可能性もある、からです。私としては受験への備えという意義があると思います。

・ただし、子どもへのワクチン接種は、先行する成人への接種状況を踏まえて慎重に実施されることが望ましいです。また、接種にあたってはメリットとデメリット (副反応) を本人と養育者が十分に理解していること、接種前・中・後におけるきめ細かな対応を行うことが前提であり、できれば個別接種が望ましいと考えられます。

ワクチンとの因果関係やその詳細について、まだ十分な情報は得られていませんが

最近イスラエルや米国などから、若年男性におけるワクチン接種後の心筋炎の発症が報告されています 。