ワクチンはスケジュール通りに接種しましょう【再掲】

今日はいつも朝4時に起きているところ、起きられず、5時半に起きてしまいました😭ついに過去の記事の使いまわしという反則技を使ってしまいます。

 

2回目の緊急事態宣言が出され、人出は減っているようです。前回の緊急事態宣言時は、年齢が上がるほど、ワクチンの接種率が低下していたようです。

新型コロナ以外でも気をつけないといけない病気はたくさんあります。ワクチンは不要不急ではありません。ワクチンで予防できるものはスケジュール通り接種していきましょう。

 

今回は、ワクチン未接種の児より乳幼児に麻疹が集団発生した事例を紹介します。

日本小児感染症学会の雑誌「小児感染免疫」に掲載された論文です(2020年, 32巻1号)

著者は藤沢市民病院の感染症専門の清水博之先生で、タイトルは、

「ワクチン未接種児を発端とした乳幼児における麻疹集団発生」です。

内容は以下です。

2019年に藤沢市内で、保護者の信条的な理由により、すべてのワクチンを接種していない2歳児を発端に麻疹の集団発生がありました。診断が確定されるまでに通っていたクリニックや園で接触者は620名に達し、ワクチンの接種歴のない方に緊急ワクチンを接種するなど対応しましたが、最終的に8名の方が発症しております。

麻疹は、急性期は重症肺炎を起こすことがあり、致死率は先進国で0.05~0.5%, 途上国では1~5%とされており、無視できる数値ではありません。

この論文では、優秀な先生が諸機関と連携して、最小限に抑え、重症化した症例もありませんでしたが、他の地域であればどうなっていたか、わかりません。

 保護者の信条によりワクチン接種をしていない児を発端としましたが、こうした方達は、自分達のことしか考えておりません。他の人に感染させ、とりかえしのつかない状態にさせてしまう危険については、あまり頭にないのでしょう。

 

残念ながら、世の中には、認可保育園でありまがら、予防接種や健診を否定しているような園もあります。また、こういった園の通園者でなくても、年間1-2人は目にします。私も説得は試みるものの、こういったワクチン忌避者の考えを変えることは期待できません。

 

各自で自分の身を守るしかありません

繰り返しになりますが、ワクチンは不要不急ではありません。スケジュール通りに接種しましょう。