「ナッジ」の記事を読み、療育場面が思い浮かびました

新型コロナウイルス感染症の新規患者数がついに600人を越えましたね。最近、学校も神経過敏になってきている印象があります。

最近、感染拡大防止で「ナッジ」という考え方が注目されています。これは人の心理を読み、選ぶ自由を残しつつ、のぞましい選択へそっと後押しする手法です。

例を挙げてみます。政府の新型コロナ専門家会議がまとめた人との接触を減らす10のポイントで、「外食や外出をしないで」ではなく、「飲食は持ち帰り、宅配も」「待てる買い物は通販で」と呼びかけ方を工夫しております。禁止されるよりは、受け入れやすいと思いませんか?

狙いは違いますが、療育場面でも「~しない」ではなく、「~しよう」とするべきことを子どもに示します。それは、子どもはするべきことがわからず、「~しない」という言い方では固まってしまうので、やるべきことを明確にしてあげようという狙いです。

 もう1つ例を出しましょう。よく電気料金の通知書に「過去6か月間で電気代が〇〇円出費増」と書いてあるかと思いますが、これも損失を回避する心理に働きかけた、ナッジです。人々を省エネへと向かわせます

療育場面では、発達特性を有する子は、電気を大事に使いましょうではイメージがわかなくても、このように具体的な数値を見せると納得してくれることもしばしばあります。こうした新聞記事から療育を連想してしまうなんて、私はよっぽど療育が好きなんだな (笑)