子どもの時の体験は成人期の心の健康への影響する

ここ最近は、まさに「勉強の秋」のような生活が続いています。

最近は、学会とは別にWebで、ソーシャルスキルレーニンについて勉強しました。

言語力とコミュニケーション力に分けて考えないといけない事、いきなり会話のやりとりを目指すのではなく、色々な段階があることを学びました。

また、インリアルという手法も勉強しました。言語を獲得する前段階の子に遊びを通しアプローチする方法です。指示や命令ではなく、子どもの様子を見ながら、子どもに合わせてアプローチします(でも、自分が司会進行役を務めます)

 

今日は、11/20まで、Web配信されていた、日本児童青年精神医学会の中で学んだことを、記事にします。記事というか完全に私自身のメモですが😅

 

子どもの時の体験( 養育・虐待)が個々のパーソナリテイ (一人の人間を包括的に意味する心理学の概念。個人の素質と環境との相互作用から形成され、人間の行動を規定するもの。人格) に影響し、 大人になって受けるストレスとともに、成人期の心の健康度にも影響するという内容でした。

 

一般成人401名に幼少時の頃の養育状況を調査した検討が紹介されました。

1) 小児期の虐待は成人期の神経症的特質、うつ症状、出来事の否定的評価に影響

神経症的特質とは

神経症(不安障害)と森田療法〜公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団 (mental-health.org)

 

2)小児期の いじめ→成人期の神経症的傾向→成人期のうつ症状

 ※いじめはうつ症状に直接影響はしない

虐待はいじめと関連。

小児期の虐待→小児期のいじめ→成人期の神経症的傾向→成人期のうつ症状

 

3) 過保護でも、小児期の過保護→成人期の神経症的特質→出来事の評価→成人うつ症状

              →成人期のうつ症状

4) 小児期の過保護→成人期のレジリアンス(抵抗力・回復力)低下→ストレスに弱い、仕事のストレス↑

 

 (コメント)

過保護も成人期のうつ症状に間接的に影響するということが興味深かったです。保護者が先回りしてやってあげるタイプだと、子どもは「最初は、僕だってできるのに・・」と思うものの、徐々に「どうせ自分はできないから親にやってもらえばいい」と変化していくのかもしれません。そうなると、大人になり、困難が起きた時に、打たれ弱くなってしまう。子育ては手取り足とりというよりは、基本は見守り、困ったときはお助けマンというスタイルがよさそうですね。