各国のインフルエンザワクチンの接種状況を紹介します。
国により様々ですね。
日本
生後6か月~3歳:0.25ml/回×2回
3歳以上13歳未満:0.5ml/回×2回
13歳以上:0.5ml/回×1回
アメリカ
生後6か月以より定期接種
初年度は4週間以上の間隔で2回, 以後の追加は年1回
イギリス
2~10歳が定期接種対象
経鼻生ワクチンを1回接種するのが特徴
慢性心疾患など比較的重篤な基礎疾患を持つ児は4週間以上の間隔で2回接種
免疫不全などで経鼻生ワクチンが使用できない児は、不活化ワクチンを初年度は4週間以上の間隔で2回, 以後の追加は年1回
※日本ではまだ経鼻生ワクチンは使用されておりません。来年は、当院も少し輸入して希望の方には接種を検討できればと思います。
中国
生後6か月~8歳まで年2回の不活化ワクチン接種を推奨
韓国
生後6~59カ月は定期接種
オーストラリア
全ての小児にインフルエンザワクチン接種を推奨
ブラジル
全年齢層でのインフルエンザワクチンを定期接種として推奨
5歳までは毎年2回接種
国立感染症研究所のHPで、6歳未満ですが、インフルエンザワクチンは1回接種でも有効という記載を見つけました。
6歳未満児におけるインフルエンザワクチンの有効性:2013/14~2016/17シーズンのまとめ(厚生労働省研究班報告として)
表を詳しく見ると、1回接種と2回接種の効果は同等と思われます。
参考文献
1) up-to-date 子どもの感染症 2020 vol.8 p.16-17.