寝る前のスマホを控えた方がよい理由

以前の記事で、睡眠にはメラトニンが重要というお話をさせていただきました。

メラトニンには、1.催眠作用:眠気を引き起こす, 2.概日リズム調節作用:覚醒・睡眠のリズムを調節する、があります。したがって、メラトニンの分泌が抑制されると、不眠や生活リズムの乱れにつながります。

自閉スペクトラム症児や多動・注意欠如 (ADHD) の児はメラトニンの分泌に問題があり、治療薬として、メラトニンという、メラトニンの分泌を促す薬が登場したことをお話ししましたね。

 

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しかし、薬物治療の前に、生活指導を行う必要があります。

その一つに、テレビやコンピュータ. スマートフォンなどは寝室にはおかない

ということが挙げられます。それらから発生する、ブルーライトは波長が380~495nmと強い光であり、紫外線に近い性質を持っています、夜間にブルーライトの過度の刺激を受けると、メラトニンの分泌が抑制されることが明らかになっています。

 

夜間のテレビ視聴やゲームは就寝時刻を遅らせる原因にもなりますので、テレビやゲームしてから寝るという習慣のある方は生活を見直しましょう。

 

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西多昌規.診断と治療.2015;103:1363-1366より