以前の記事で、睡眠にはメラトニンが重要というお話をさせていただきました。
メラトニンには、1.催眠作用:眠気を引き起こす, 2.概日リズム調節作用:覚醒・睡眠のリズムを調節する、があります。したがって、メラトニンの分泌が抑制されると、不眠や生活リズムの乱れにつながります。
自閉スペクトラム症児や多動・注意欠如 (ADHD) の児はメラトニンの分泌に問題があり、治療薬として、メラトニンRという、メラトニンの分泌を促す薬が登場したことをお話ししましたね。
しかし、薬物治療の前に、生活指導を行う必要があります。
その一つに、テレビやコンピュータ. スマートフォンなどは寝室にはおかない、
ということが挙げられます。それらから発生する、ブルーライトは波長が380~495nmと強い光であり、紫外線に近い性質を持っています、夜間にブルーライトの過度の刺激を受けると、メラトニンの分泌が抑制されることが明らかになっています。
夜間のテレビ視聴やゲームは就寝時刻を遅らせる原因にもなりますので、テレビやゲームしてから寝るという習慣のある方は生活を見直しましょう。