漢方薬の講演会より

10/7 (水)の午後はWebで、「小児心身症に対する漢方治療の試み」という講演会

を拝聴しました。講師はつちうら東口クリニックの川嶋浩一郎先生でした。

 

先週は天候のせいか、心身症 (心因性の咳嗽, めまい, ふらつきなど)と思われる方の受診が多く、急遽拝聴することとしました。

 

最初は、漢方薬の理論について、初学者にもわかるようにということでしたが、

スライドの文字が多く、内容もほとんど理解できませんでした😭

しかし、理論をきちんと理解すれば、心身症の方の多くの症状緩和が期待できると

話されていて、これは勉強したいなとワクワクしました。

 

後半は実践的な話。今まで、自閉スペクトラム症のイライラやADHD(多動・注意欠如)の多動・衝動性に対しては、抑肝散一本で対応しておりましたが、甘麦大そう湯

という治療の選択肢があることを学びました。イライラよりも、不安症状の強い方に効果が期待できるようです。

 

陰陽循環法則といって、ストレスを太極観でポジティブに受け取る工夫が興味深かったです。

陽:昼春夏:嬉しい事、楽しい事

陰:夜秋冬:悲しい事、つらい事、苦しく困難 

人は同じ量の陰陽が循環、消長している 

厳冬は春のためにある

常に望みを失わないように前を見る

春夏は言動が育つとき

秋冬は心志が育つとき

思い通りにならない時こそ、工夫し学び成長できる

 

簡単に言うと、人生悪い時は、次に来るいい時のためにある

ということでしょうか。

 

 また、小児精神医、佐々木正美先生からのメッセージを紹介してくださいました。

「子どもが喜ぶこと」をしてあげること、そしてそれを自分自身の喜びとすること、これだけで親子関係はもっとも素晴らしいものになる

 

漢方薬の理論は難しいけど、きちんと理解して使用すれば、治療の選択肢の1つとなりうると思いました。これから勉強していこうと思います(5年以内の目標にします)