先日、厚労省より、インフルエンザワクチンは65歳以上優先という発表がされ、慎重に動向を伺っておりましたが、当院では10月上旬より接種できることになりました。
予約開始時期は、もう少しお待ちください。
当院でのインフルエンザワクチンを受けるメリットは、
1) 接種前の問診・聴診をしっかり行う
(これは当たり前でしょと思うかもしれませんが、世の中には、接種料金が安価な代わりに、問診・診察を一切行わず、注射だけを行っている医院もあります)
2) 接種後のアフターケア
接種後に心配なことがあればきちんと対応いたします。これも1)と同様当たり前の事なのですが、接種以外の対応はしません、という医院もあります。昨年、当院でワクチン接種後に、発熱, 接種部位の腫脹 (2回目の接種でしたが1回目の接種部位も), CRPという体内の炎症反応のマーカーが上昇した、稀な経過を示したお子様がいました。私は、インフルエンザワクチンによるアレルギー反応の可能性を考え、専門機関に、特殊な検査を依頼し、インフルエンザワクチンアレルギーの確定診断に至りました。原因が確定したところで、その子は安心して他のワクチンを接種でき、今回のインフルエンザワクチンの接種を見送ることができました。なお、ワクチンでアレルギー反応を起こしたからといって、インフルエンザにかかると重い症状が出るわけではないということも、調べ説明させていただきました。
3) 基礎疾患があり定期受診している方は、受診時に一緒にワクチン接種 (検討中)
これは今週末のカンファレンスで議題にあげますが、喘息, アレルギー性鼻炎, 便秘, 発達支援で定期的に通院されている方には、受診時に一緒にワクチン接種をさせていただくことを考えております。保護者の方にとっては、時間の節約という大きなメリット
になると思います。
最後に、話題が変わりますが、
成育医療センターに設置されている「コロナ×こころの本部」と「日本小児科学会」が
合同で作成されたQ&Aをご紹介します。ご参考になれば幸いです。
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/covid_qa/qa.pdf
注)新型コロナウイルスはまだまだ分かっていない事が多いので、今後内容が変わる可能性はあります。