蚊にさされたら

 蚊にさされることで起こる皮膚炎は、

 1) 吸血の際に注入される物質による刺激反応

 2) 吸血の際に皮膚に注入される唾液物質によるアレルギー反応 

 に分けられます。

アレルギー症状には、直後より、かゆみ、膨疹 (ミミズ腫れ)、紅斑(赤み)が出現し、1-2時間でおさまる即時型反応と1~2日後に紅斑、丘疹 (ブツブツ), 水泡, 腫れを生じる遅延型反応があります。アレルギー反応の起こり方や強さは、個人差が大きいですが、乳幼児期までは遅延型アレルギー反応を起こすことが多いです。つまり、小さい子は、さされた翌日になって、顔面や手足が腫れてくることがあります。そのため、ご家族の方は、虫刺されと思っていないこともあります。

対応としては、石鹸を用い流水で洗い流す, 保冷剤で冷やす, ステロイド軟膏を塗る、などです。

余談ですが、蚊にさされる度に毎回39度以上の高熱が出て、刺されたところが、水泡→深い黒い潰瘍(えぐれ)となる場合は要注意です。慢性活動性EBウイルス感染症の可能性があり、専門の医療機関での対応が必要となります。