魔法という言葉はこどもに力を与えてくれる

先日、当院のスタッフに注射がとても苦手な年長のお嬢さんが (Sちゃん)います。以前、インフルエンザワクチンを接種した時に、激しく泣いて嫌がり、皆で抑えてなんとか接種できたものに、接種するまでに30分以上はかかり、それはもう大変でした。こういう状況でしたので、3種混合とポリオワクチンの2本の予約が入った時は、「無理かも」と一瞬フリーズしてしまいました。でも、そうは言っていられません。そこで、痛み止めの麻酔薬の成分の配合されている、テープをはってから接種することにしました。

さて当日、スタッフがSちゃんに「痛くなくなる魔法のテープ貼るよ」と説明したところ、テープ貼って30分後、泣かずに診察室に入りました。そして、まったく暴れずに接種でき、「全然、痛くない」と言ってくれました。

 本当にこんなに効果あるのかなと思い、2人のスタッフに、テープをはった状態で接種しましたが、2人とも「痛い!」と言っていました。

 お母さんが、Sちゃんに「本当に痛くなかったの?」と聞いたら、Sちゃんは「うん。痛かったけど、魔法のテープなんでしょ」と答えたそうです。

 

またまた、息子ネタですが、つい先週、指に比較的深い切り傷ができてしまいました。予防接種など注射は大丈夫なのですが、傷を見ると、気分がブルーになってしまうようです。「痛い、痛い」を連発していたので、魔法のテープといって、傷パワーパッドを貼ったら、痛みはすぐにおさまりました。数日後には傷はきれいに治りました。

 

「魔法」という言葉はこども達に不思議な力を与えてくれるようです。

 

それにしても息子は家の中でのケガが少なくない。昨日は、大きな音がしたから駆け付けたら、息子が満足した顔で、「ゆべし」を握りしめて倒れていました。どうやら、食器棚の上にあったのを、よじ登って取ったようです。少しは気をつけて欲しいな・・。