2023-01-01から1年間の記事一覧

ものもらい

今日は、麦粒腫 (俗称:ものもらい, めばちこ) についてお話します。 麦粒腫は、まぶたにある脂腺や汗腺に細菌がついて、腫れや痛みを生じる疾患です。 睫毛に付属する皮脂腺 (ツァイス腺)や汗腺 (モル腺) に生じたものを外麦粒腫, 脂腺 (マイボーム腺)に生…

【改訂】お母様からの質問:おちんちんに水疱ができています

先日、お母様より「おちんちんに水疱ができています」という相談をいただきました。皮をむいて洗おうとしたのをきっかけに気付いたようでした。 日本小児泌尿器学会のHPより引用 https://jspu.jp/img/about/ippan_016/016_01.gif これは、傍外尿道口嚢胞 (ぼ…

児童発達支援事業所の進捗状況

1月より度々アナウンスさせていただいてきました、児童発達支援事業所ですが、 11月1日より開所できる目処がたちました。 7月末より改修工事が入り、8月末に終わる予定です。9月に、写真もアップできればと思います。 人員の採用も進めております。 また、マ…

【オープニングスタッフ募集】【パート】【有資格者限定】【未経験者歓迎】小児科医の立ち上げる児童発達支援事業/一緒に医療×療育にチャレンジしませんか?

会社名:株式会社まなべ療育センター 事業所名:児童発達支援事業コンパス パート社員:2名 (6ヶ月の有期契約) 児童指導員, 保育士, 心理士 (公認心理士, 臨床心理士, 臨床発達心理士), 作業療法士, 言語聴覚士 のいずれかの資格を有する方 ※発達支援業務未…

【再投稿】【流行中】 RSV感染症について

現在、RSウイルス感染症が1週間に10人以上と増えてきているので、再投稿します。 1.RSウイルス (以下RSV) 感染症とは ・乳幼児に肺炎や細気管支炎などを引き起こす最も頻度の高い原因ウイルスです ・生後1歳までに半数以上が2歳までにほぼ100%が初感染を受…

【再投稿】紫外線対策

太陽から出ている紫外線は、A波 (長波長:UVA)、B波 (中波長:UVB)、C波 (短波長:UVC) に分けられます。私達には、A波とB波の一部が当たっています。 紫外線は、時期的には6-8月をピークに4-9月、1日のなかでは10-14時に強く、曇りでも晴天の50-80%、雨天で…

外来での質問「3ヶ月前よりまぶたの上にできものができています」

今日は、外来でいただいたご質問「3ヶ月前よりまぶたの上にできものができています」について回答します。外来でご相談いただいたのは4歳のお子様です。 イメージとしては下図です。 文献1より引用 これは霰粒腫 (さんりゅうしゅ) です。マイボーム腺という…

【再投稿】【発達支援】ワーキングメモリーをカバーする方略~診察室での私の工夫の紹介

先日、こども発達支援センターのワーキングメモリー (講師:前田智行先生)に関する講演を視聴しました。質疑応答も大変勉強になりました。 ワーキングメモリーとは、作業記憶といって、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力です。私は、ワー…

【1歳半健診】お母様からの質問「おしゃぶりはいつまで使用してもよいでしょうか?」

先日、1歳半健診でいただいた、お母様からの質問「おしゃぶりはいつまで使用してもよいでしょうか?」に回答します。 回答は、「常時の使用を控え、遅くとも2歳までには使用を止めましょう」です おしゃぶりのメリット・デメリット なお、「おしゃぶりは指し…

【再投稿】【おすすめの本】家庭で育てる発達が気になる子の実行機能

今日は、とても良い本を見つけたので、共有させていただきたいと思います。 これは評価は、★★★★★、5段階の5です。 家庭で育てる発達が気になる子の実行機能 (著者:鴨下賢一ら)です。 https://books.rakuten.co.jp/rb/16405473/ 子どもの実行機能(目的をや…

【再投稿】【簡易版】RSウイルスの兄弟~ヒトメタニューモウイルス感染症 

現在、RSウイルス感染症とともに、外来でみうけられる、ヒトメタニューモウイルス感染症についてです。外来で配布させていただいているプリントの内容を紹介します。 先週は外来で20名以上診断しました。 1.ヒトメタニューモウイルスとは? 国立感染症研究所…

【再投稿】保育士さんからの質問:伝染性軟属腫 (水いぼ)は園ではどのように対応すると良いのでしょうか?

先日の保育園健診で伝染性軟属腫 (水いぼ)への対応も話題になりました。この機会に解説させていただこうと思います。 まずは結論から。当園は可能。プールについては○、ただし、ビート板やタオルの共有は✗ 良かったら下の解説with私のコメントも御覧くださ…

外来での質問~手のひらが赤くなり発疹が出てきたのですが

外来でよく、「手のひらが真っ赤になり湿疹が出てきています」という相談を時々いただきます。 これは、「小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎 (しょうにしょうせききゅうしんせいこうはんせいひふえん) 」です。俗称「砂かぶれ様皮膚炎」です。砂が原因ではなく、砂…

【再投稿】ヘルパンギーナについて~流行中

今日は、現在、大流行中とニュースでも報道されている、ヘルパンギーナについて 解説させていただきます。 1.原因ウイルスは? エンテロウイルスのなかのコクサッキーA4 (CA4)が多く、次いで、CA6・5・10型が多いと報告されています。毎年6~7月に流行のピー…

【オープニングスタッフ募集】【有資格者限定】【未経験者歓迎】小児科医の立ち上げる児童発達支援事業/一緒に医療×療育にチャレンジしませんか?

子子会社名:株式会社まなべ療育センター 事業所名:児童発達支援事業コンパス 有期契約社員 (社員登用あり):3名 児童指導員, 保育士, 心理士 (公認心理士, 臨床心理士, 臨床発達心理士), 作業療法士, 言語聴覚士 のいずれかの資格を有する方 ※発達支援業務…

【児童発達支援管理責任者募集】小児科医の立ち上げる児童発達支援事業が新規オープン/一緒に医療×療育にチャレンジしませんか?

会社名:株式会社まなべ療育センター 事業所名:児童発達支援事業コンパス 有期契約社員 (社員登用あり):児童発達支援管理責任者 勤務地:神奈川県海老名市東柏ヶ谷5丁目1番15号2F アクセス:相鉄線さがみ野駅徒歩5~7分 車通勤は要相談 自転車通勤は可能 勤…

【再投稿】お母様からの質問「咳が多く呼吸が苦しそうなのですが大丈夫でしょうか?」

現在、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどこどもに発熱, 咳嗽→喘鳴, 呼吸苦を起こすウイルスが流行しております。 今日は、外来でお母様よりよくいただく質問の1つ「咳が多く呼吸が苦しそうなのですが大丈夫でしょうか?」について、お答えしていきた…

医療崩壊に追い打ち?~複数のカゼ薬が出荷調整 

約1週間前より、外来で処方する感冒薬、抗菌薬が出荷調整となっております。 去痰薬:カルボシステインシロップ 鎮咳薬:アスベリンシロップ、ドライシロップ ペニシリン系抗菌薬:クラバモックス, ワイドシリン (小児の中耳炎に使用) など。 A薬局からは「…

【再投稿】新型コロナ5類化後~ 感染したら学校はどれぐらい欠席するの?

5/8より新型コロナウイルス感染症が5類感染症となり、感染時の隔離期間や濃厚接触者への対応などが変わりました。 最近、新型コロナ感染者が増加傾向ですが、欠席期間などについてご質問いただくことが多いので、再投稿させていただきました。 4/27に文部科…

【再投稿】熱性けいれんとその対応について

最近、発熱で受診するお子様の増加に伴い、熱性痙攣を起こすお子様が増えています。 通常は、待合室で熱性けいれんを起こすお子様は、月に1人いるかいないかですが、この6月だけで4~5人いらっしゃいます。 今日は、熱性けいれんについて解説させていただきま…

【再投稿】お母様からの質問「解熱薬使用のデメリットはありますか?」

今回で解熱薬ネタはおそらく最後になると思います。「解熱薬使用のデメリットはありますか?」も時々、外来で質問いただきます。 まずは結論ですが、適切な使用をしていればデメリットはありません。辛そうな時には使ってあげましょう。 解熱薬の内服薬は肝…

【再投稿】お母様からの質問「解熱薬は座薬と飲み薬はどちらが効きますか?」

外来で解熱薬を処方する場面で、解熱薬は座薬と飲み薬はどちらが効きますか?という質問もよくいただきます。まずは結論ですが、飲み薬と座薬に効果の差はありません。使用しやすい剤型で良いでしょう。 小児の解熱薬として一般的な、アセトアミノフェンは、…

【再投稿】お母様からの質問「解熱薬を使うタイミングは?」

今日は、外来でよくご質問いただく、解熱薬を使うタイミングは?にお答えします。 まずは、結論から、体温は数字で出るので気になるかとは思いますが、お子様の状態, 食べる・寝る・遊ぶができているかどうかでご判断ください。 以下、解説 解熱薬は、発熱時…

【再投稿】お子様の発熱で受診したお母様からの質問「熱は上がったり下がったりするものでしょうか?」

お子様の発熱で受診したお母様より、時々「熱は上がったり下がったりするものでしょうか?」という質問をいただきます。朝は36度台なのに、夜は39度まで上がるというような病歴です。 答えは、ウイルス感染症は、体温が上がったり下がったりしながら徐々にピ…

【再投稿】蚊にさされたら

蚊にさされることで起こる皮膚炎は、 1) 吸血の際に注入される物質による刺激反応 2) 吸血の際に皮膚に注入される唾液物質によるアレルギー反応 に分けられます。 アレルギー症状には、直後より、かゆみ、膨疹 (ミミズ腫れ)、紅斑(赤み)が出現し、1-2時間…

株式会社まなべ療育センター誕生

6/14 (水)に株式会社まなべ療育センターが誕生しました。これから、社労士の先生と採用条件をつめ、近日中に広告媒体での募集を開始します。もう少しお待ちください 現段階で決まっていることは、 ・名称:児童発達支援コンパス ・場所:さがみ野駅南口徒歩5…

【まなべボックス】検討中です~受診システムの変更

先日、HPのお知らせにも掲載しましたが、皆様から緊急性のない医学的な質問や当院へのご要望をいただくために「まなべボックス」を設置しました。 さっそく、貴重なご意見をいただきましたので、内容の紹介と現状についてお話しします。 (いただいた投稿:原…

学校健診の難関~思春期特発性側弯症

今日は学校健診で行われている側弯検診についてお話ししていきたいと思います。 1.側弯症とは 側弯症とは、本来まっすぐである脊柱 (背骨) が弯曲する疾患です。その大部分を占めるのが、明らかな原因の分からない特発性側弯症ですが、大部分は思春期で、特…

【再投稿】【簡易版】RSウイルスの兄弟~ヒトメタニューモウイルス感染症 

現在、RSウイルス感染症とともに、外来でみうけられる、ヒトメタニューモウイルス感染症についてです。外来で配布させていただいているプリントの内容を紹介します。 1.ヒトメタニューモウイルスとは? 国立感染症研究所HPより引用 ・RSウイルスのきょうだい…

【再投稿】【流行中】 RSV感染症について

現在、多彩な感染症が流行しており、小児科外来が混雑する日々が続いております。 今日は、今週になってから毎日1人以上は診断しているRSウイルス感染症について お話させていただきます。 1.RSウイルス (以下RSV) 感染症とは ・乳幼児に肺炎や細気管支炎な…